日本鍼灸
鍼灸とは
鍼と灸を用いて経穴(ツボ)に刺激を与え中枢神経に働きかけることで、自律神経の調整やホルモンのバランスを整えます。また疼痛緩和や免疫系調整機能が高まることで内臓疾患や疾病の予防にも有効性が認められています。
陰陽五行とは
鍼灸治療の基本となります。それぞれがもつ性質を助けあったり、一方の力が強くなりすぎてしまえば調整をしながら、陰陽五行のバランスを保っています。
気・血・水(津液)とは
身体を構成する気・血・水(津液)が身体のすみずみまで循環することで陰陽五行のバランスが保たれています。気・血・水(津液)はそれぞれが密接に関わり合っているため、このバランスが崩れてしまった時にさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
当院の鍼灸について
相談+全身鍼灸+養生
皇居へ往診に伺っていた「鍼術丹波流」鍼灸はとても優しい施術です。施術中に眠られる方も少なくありません。
お一人おひとりの体質や症状に合わせて、鍼と灸を用いて陰陽五行のバランスを整えます。
定期的に鍼灸を受けることで、身体の免疫機能が備わり自然治癒力が高まるため体調を崩しにくくなります。たとえ崩してしまったとしても早期に回復が期待できるでしょう。
「心身一如」の考え方
東洋医学では心と身体は別々のものではなくて、 一つに繋がっていると考えます。
心が元気でなければ、身体の不調につながっていく。身体の不調がなくなれば、心は元気になっていくのです。鍼灸は心にも身体にも効果的な治療法です。
鍼、灸は安心の国内生産を使用。
鍼はディスポーザブルステンレス鍼(使い捨て)を使用しています。毛髪と同じ直径0.12mmというとても細い鍼の為痛みを感じることは少ないでしょう。
痛みを感じられた場合は我慢されずすぐにお声掛けください。
灸は、滋賀県伊吹山のもぐさを使用しています。基本はぽかぽかと温かいお灸で温めますが、ご症状に応じてじんわり温めたり、チクッと身体に入っていくような感覚のお灸をします。必ずお声がけをしてから行いますのでご安心ください。
以下のようなお困りごとがある方は、鍼灸を治療の選択肢の一つに加えてみてください。
神経系
神経痛(三叉、肋間、坐骨など)頭痛、歯痛、ヘルペス、顔面神経麻痺、しびれなど
運動器系
五十肩、むち打ち症、頸肩腕症候群、腰痛症、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、変形性膝関節 症、関節炎、リウマチ、肩こり、寝ちがい、筋肉痛、捻挫、テニス肘、腱鞘炎など
消化器系
胃炎、胃下垂症、胃酸過多症、胃痙攣、胃・十二指腸潰瘍、口内炎、慢性肝炎、 胆石症、慢性腸炎、便秘、下痢、痔疾など
循環器系
高血圧症、低血圧症、心臓神経症、動悸、浮腫、冷え性など
内分泌系
糖尿病、甲状腺機能障害、痛風など
呼吸器系
風邪、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、喘息、咳など
泌尿器系
慢性腎炎、膀胱炎、ネフローゼ、前立腺肥大など
感覚器系
眼精疲労、仮性近視、白内障、鼻炎、副鼻腔炎、耳鳴り、メニエール症候群、めまいなど
婦人科系
生理痛、月経異常、乳腺症、更年期障害、冷え、のぼせ、不妊、つわりなど
小児科系
カンムシ、夜泣き、睡眠障害、夜尿症、消化不良、食欲不振、小児喘息、虚弱アトピー性皮膚炎、アレルギー、チックなど
その他
自律神経失調、不眠症、ストレス性疾患、 心身症、アレルギー、アトピー性皮膚炎、慢性疲労、成人病の予防など
治療の目安
急性症状
2〜3回/週(1週間以内)
慢性症状
1回/週(1〜3ヶ月)
症状が落ち着いたら
2回/月(3〜6ヶ月)
体調維持 養生
1回/月
鍼灸コース—施術のながれ—
1.質問票の記入
初めてご来院される方に質問票をご用意しております。現在の身体のご症状や、これまでにかかったことのある病気や手術をお尋ねします。さらに毎日の過ごし方やライフスタイルなど詳しくご記入いただくことで現状を把握し治療に活かせるするヒントになります。
2.ご症状の確認
今日のお困りごとについて、より詳しくお話を伺います。今のご症状はいつからなのか、どのあたりが、どのように感じるのかを対話を通してお互い確かめながら、今日の施術を決めていきます。細かくお話しいただけるとより状態を把握しやすくなります。
3.お着替え
施術着をご用意しておりますので、ご案内をしましたお部屋にてお着替えください。
4.身体を診る(脈診・腹診・舌診)
今の身体の状態を教えてくれる検査方法です。自律神経のバランスや胃腸の働き、むくみなど身体全体の状態を確認します。
5.気の停滞を確認
はじめに施術ベッドにうつ伏せになっていただきます。肩から背中、腰、足までを手のひらでゆっくりと圧をかけながら「気の停滞」している場所を確認していきます。
6.気を巡らす
髪の毛と同じ細さのとても細い鍼を使用し背部に留めます。約15分程で副交感神経が優位になり身体の緊張が緩みます。さらに呼吸が深くなることで血液が身体の隅々まで届くようになります
7.体質別鍼灸
次に仰向けになっていただきます。まず最初にお腹に鍼を留めます。その後はご症状や体質に合わせて手足にも鍼を留めて、
身体のバランスを整えます。
8.痛みの局所治療
身体に痛みがある場合、症状に合わせて
鍼またはお灸をします。
9.お仕上げ
最後に起き上がりベッドにお腰掛けいただきます。残った陽気を巡らせるために軽く肩に鍼またはお灸をします。貧血防止にも効果的です。
10.養生のお伝え
鍼灸の効果を長く実感していただくために、あなたに適した自宅での養生法をお伝えします。身体はゆっくりと回復に向かいます。鍼灸を受けた当日は胃腸に優しいお食事を心がけ、早めの就寝をおすすめしています。